症例供覧

エンド 症例2症例提供:浦島 一博先生(兵庫県開業)2015年12月18日

50歳女性。右下7番。
根尖部歯肉に腫脹と瘻孔を認める症例。疼痛はなし。

私はペリオ、エンド、ペリコ、インプラント周囲炎などで光殺菌を行っています。


本症例は根尖病変由来の瘻孔がありクラウンを撤去して根管治療を行うべきですが、痛みがないとのことで同意いただけませんでした。

抗生物質の内服をしてもらいましたがもちろん瘻孔は消失しませんでした。
そこで放置するわけにもいかず、瘻孔付近に光殺菌を行いました。すると1週間で腫れが引き、1ヶ月弱で瘻孔も消失。
今後患者さまの同意が得られればクラウンを除去して根管治療ができればと思っています。

感染源の根本的な除去ができない症例ではあるものの、光殺菌を暫間的に使うことで効果を感じた症例です。

※画像をクリックすると拡大します。

術前

術前-01
術前-02

クラウン除去、再根治の同意が得られず、仕方なしに抗生物質を投与。瘻孔と腫脹は消失せず。

1週間後

1週間後

瘻孔部に光殺菌を行った1週間後、 腫脹は軽減。
再度光殺菌を行う。

1ヶ月後

1ヶ月後

1ヶ月弱で瘻孔も消失。

3ヶ月後

3ヶ月後

3ヶ月経過するが落ち着いた状態。一度小さく腫れたものの、すぐに消失したとのこと。
再根治の同意が得られないので、予防のために再度光殺菌を行う。

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